今回の記事の難易度★☆☆☆☆【初心者向け】
■今回の記事はこんな人のために書いています。
⇒日本酒がお好きな方、美味しい日本酒を探している方など、日本酒に、ご興味がある全ての方へ
■今回の記事を読むと以下の事が分かります。
⇒日本酒とはいつどのように作られたのか?日本文化にどのように関わっているのかなど、歴史を感じて、さらに美味しくお酒を味わえるようになれる。かも!?
私達が何気なく飲んでいる日本酒は、今も昔も日本伝統のお酒として、とても深い歴史があります。
今回は、日本酒の起源から日本酒の歴史を知り、現代の日本酒文化についてもお伝え致します。
今まで以上に、日本酒を楽しく、美味しく味わえるようになるかも!?知れませんね^^
Contents
日本酒誕生は縄文時代!?弥生時代!?2000年も前から((((;゚Д゚)))))))
日本酒はいつ誕生したのか?
日本酒は、お米を原料として作られています。
稲作が日本に伝わったとされるのが、弥生時代ですので、
約2,000年〜2,500年前が起源と考えられます。
最近では、縄文時代にすでに稲作が行われていたのでは?という説もありますので、縄文時代後期〜弥生時代から酒が作られていたとも推測できるかも知れません。
弥生時代では、[口噛み酒]と言い、加熱した穀物を口で噛み、唾液に含まれる酵素で糖化し、空気中の酵母菌によって発酵させていました。
映画【君の名は】で[口噛み酒]が出てきて話題になってましたよね。
日本酒は、もともと、神に捧げる飲み物として作られていたので、[口噛み酒]をできるのは、巫女のみだったそうですよ。
古事記・日本書紀に記載されてる日本最古の伝説の酒!?
引用元:國暉酒造株式会社
[八塩折(やしおり)の酒]をご存知でしょうか?
「古事記」・「日本書紀」に登場する酒造りの起源と言えるお酒です。
古事記の上巻、日本書紀の神代巻の半分を締める、出雲神話の中に、八岐大蛇(やまたのおろち)という大蛇退治の話がでてきます。
須佐之男命(すさのおのみこと)が、八岐大蛇(やまたのおろち)を酔わせて倒す為に、造らせたのが、この「八塩折(やしおり)の酒」です。
この大蛇を酔わせた八塩折の酒とは、いったん酒を造り、粕を取り除いた搾り汁(酒)にまた原料を入れて酒を造ります。さらに、粕を取り除き、その搾り汁にさらに原料を入れ、酒を造り・・・という作業を何度も繰り返して作るお酒です。
めちゃくちゃ手間かかってますね。
そのお味は!?
八岐大蛇(やまたのおろち)がすっかり酔ってしまうほどに飲んだのですから、きっと美味しいお酒なんでしょうね。
ちなみに、酒で酒を仕込んで行きますので、アルコール発酵が途中で止まり、糖化だけが進んで行くので、味の濃い、甘い酒だったのではないかという声も聞かれますね。
ここまで、言っておいて今更なのですが、
この八塩折の酒の原料なのですが・・・
米ではなく、木の実や果実などを使用したのではないかともいわれています。
つまり、日本酒の起源とは、言いにくいお酒かも知れませんね。
日本で最初に作られた”日本酒”とは!?
それでは、日本で最初に『米』で作られたお酒は一体どんなお酒だったのでしょうか?
『日本書紀』の中に、木花開耶姫(このはなのさくやびめ)が狭名田(さなだ)の稲で天甜酒(あまのたむさけ)を作ったとあります。
そうです。この[天甜酒(あまのたむさけ)]が日本で最初の米のお酒なのです。
天甜酒(あまのたむさけ)とは、
『天』は、神の世界を意味し、『甜酒』は、美味しいお酒ですから、「天の美酒」という意味なのでしょう。
実は、この天甜酒(あまのたむさけ)は、前述した「口噛み酒」とされていましたが、近年、間違いだったと指摘されています。
古事記や日本書紀では、お酒を造る事をカム・カミといい、「醸」の字を書きます。
このカムを「噛」、つまり食べ物を咀嚼するという意味に誤解してしまった為に間違った解釈となってしまいました。
カム・カミの語源はほんとうは「カビ」に由来するもので、麹と深い関わりがあるのです。
播磨国風土記(はりまこくふうどき)の中には、「米にカビが生えたので、それを用いて酒を造らせ、宴を開いた」と書かれています。
このカビを利用したお酒こそが日本最初の「米」を使ったお酒と言う事ですね。
ちなみに、この記述は、今に続く「米麹」を使った製法のルーツとも言われています。
では、どんな味だったのでしょうか。
米麹による糖化作用と野生酵母によるアルコール発酵がうまくいったとしても、 おそらく、現在の甘酒よりは酸味の多い、アルコール度数の低い、にごり酒のような酒だったと言われています。
日本酒の歴史|まとめ
今回は、日本酒の歴史・起源についてご紹介致しました。
古事記・日本書紀などにも記述があるくらい、古くから人とお酒は関わってきました。
歴史の中で、美味しいお酒を作る為の努力が幾度となく繰り返されてきたのでしょう。
しかしながら、今、日本酒は危機に瀕しています。
1950年代には、4,000以上あった蔵元も、今は、半分以下に減少しました。
引用元:Walker+
日本酒は、年寄りくさい、飲みにくいなどと言われ、若い人たちの「日本酒離れ」も囁かれています。
飲みやすく、飽きられない為の日本酒作りに力を入れている蔵元も少なくありません。
度数を下げたり、酸味を強くした日本酒を作るという試みもされているそうです。
日本酒には、ガン細胞を抑制したり、糖尿病や高血圧を予防・血行を良くしたり、代謝を促す作用もあると言われています。
もちろん、リラックス効果やストレス解消にも役立ちますよね。
日本酒は、とても体に優しいお酒です。
お米の甘みと旨みが凝縮した日本酒を愛さざる終えません。
適度に楽しみ・愛して飲んで行きましょう!
“I LOVE SAKE”なのです。